ノリオ

童貞放浪記のノリオのレビュー・感想・評価

童貞放浪記(2009年製作の映画)
3.0
何かの映画を見に行った時に予告編を見てから気になっていた映画。


男の誰しもが童貞であるわけで、女性に対するこういった憧れはすべからく男子全員が通っているはずである。
男子の童貞の記憶をいかに思い出させるか、がこの作品の大きな見所の一つなんだろうと思う。

山本浩司は朴訥で純情な童貞男をユーモラスに演じている。
東大の大学院を卒業したインテリには決して見えないが、その辺はご愛嬌だろう。

主人公が恋を寄せる相手、神楽坂恵は正直決してうまくない芝居ながらもその大迫力の肉体で見る者の度肝を抜く。
こんな相手が初体験の相手なら、正直三十まで童貞でもいいという人多いだろう。

女優が脱がなくなり、脱ぐ女優=落ち目の女優、の様なレッテルを貼られたりもする中、彼女の大胆な脱ぎっぷりだけでもこの映画は見るに値する。


ただ、この作品をDVDで見たのだが、そのあまりにもお粗末なオーサリングに溜め息が出てしまった。
確実に素人が作っているだろうと思わせるその出来に、一人の女優の決意など完全におざなりしている。

もうちょっとその辺を丁寧にしてもいいのでは? と考えさせられる、実に後味の悪い出来であった。
ノリオ

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