2016年最初の映画館での鑑賞
シネ・ヌーヴォにて鑑賞
若尾文子映画祭[青春]アンコール上映
結局は、娘や大番頭を含めて、周囲の欲を手玉に取った、故人の先代社長がしたたかだったというお話ですよね。
二時間近いランニングタイムですが、それを感じさせない、飽きさせない群像劇に丁寧に仕上げられていて、またドロドロな関係性なのに、サラっと描くことで、登場人物の誰かに過多に感情移入させずに、物語を俯瞰して観ることができるような作りになっているのも、個人的には好みです。
若尾文子映画祭なのに、若尾文子さんは二番手のクレジット(トップクレジットは京マチ子さん)で、しかも出番はそんなに多くなく(中心人物は大番頭を演じた中村鴈治郎氏と、長女役の京マチ子さん)、何故この映画をチョイスしたのかは謎(笑)。
大阪の船場が舞台ということで、およそ半世紀前の大阪の風景を楽しめましたし、自分の地元が出てきていたのにもビックリ(笑)。