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女系家族のobaoのレビュー・感想・評価

女系家族(1963年製作の映画)
4.8
@シネ・ヌーヴォ
船場の商家が舞台の遺産相続争い…その金額ではなく、相手より多く相続することに重きを置く三姉妹とそれぞれに群がるハイエナたち。人の嫌な部分をこれでもかと見せつけられる111分。いやぁ~面白かった。

欲と我は強いが人に付け入られる京マチ子、日陰者ながらしたたかな若尾文子、色気で女性をたぶらかす田宮二郎、そして、老獪な中村鴈治郎と浪花千栄子の狐と狸の化かし合い。それぞれが“らしさ”を魅せる安定感。山崎豊子のしっかりした原作があってこそですが、脚本・演出も素晴らしい。

妾の若尾さんが本宅に上がる時の無音がドキドキし過ぎて、何故か 、涙目になりました。予想(希望)通りの結末に胸がすき、ドロドロの人間模様なのに爽快感すら残りました。

【若尾文子映画祭 青春 アンコール上映】にて。