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パビリオン山椒魚のmotoietchikaのレビュー・感想・評価

パビリオン山椒魚(2006年製作の映画)
4.2
動物国宝のオオサンショウウオの真偽をめぐる誘拐事件に、レントゲン技師(オダギリジョー)が巻き込まれる。「レントゲンを撮ってくれ。本物なら背骨に治療痕があるはずだ」
レントゲン技師を主人公にして、オオサンショウオの真偽を問うという題材が卓越している。
そこからの展開も予想がつかないデタラメっぷりである。

気付けばオオサンショウオの話ではなくこれは家族の物語であり、不毛だと分かっていながらも「本当の親」を求める娘の物語であることが分かってくる。で、なぜかもう中盤あたりで関係ないはずのレントゲン技師が何かを救ったり、何かを掻き乱したり。
こういう物語を書けるのは本当に才能だと思う。

細かいギャグセンスも大好き。また観る。
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