める

スター・トレックのめるのレビュー・感想・評価

スター・トレック(1979年製作の映画)
2.3
カークを含めた宇宙大作戦のエンタープライズクルーが再集結…!


新しく改修されたエンタープライズ号がかっこいい。
私もいろいろな宇宙船を見てきたけどエンタープライズ号のデザインが一番好き。
本当に宇宙空間で組み立てられているんだね~。


でも、明らかに映画としては良くない。

正直に言うと、宇宙大作戦が好きな私でさえ見始めてすぐに「退屈」だと思ってしまった。
見ていて一番辛かったのは、他の人も書いていることだけど全体的に"スローペース"なこと。ここが見せたいシーンだということはよく伝わってくるんだけど、こちらとしては「もう分かったから早く次に進めて」ってなる。言い換えるとライブ映像を観ている感覚がある。
映画好きとしては禁断の"早送り"をしたい衝動に何度駆られたことでしょう。


でも、この映画でスタートレックの世界観が広げられていたと思う。
スポックがおかっぱヘアーになってた。コリナーという修行だっけ?あと、初めてバルカン語を聞いた。バルカン語なんてあったんだ!?
結局やられるためだけにしか登場しなかったクリンゴンも出てきたけど、クリンゴン語が表に出てきたのはこれが初めてかな?
デルタ人も初めて知りました。このことはまた後ほど。


この映画でカークは提督になっていたけど、再びカーク艦長として(私的には"船長"のほうが呼びやすい)、エンタープライズを指揮することになる。が、それがエンタープライズが改修されたことや年齢のこともあって上手くいかない。

…カークってこんなにウザかったっけ?
確かにデッカーは好きになれないけど、言っていることには一理あるし、むしろエンタープライズの指揮を取られて可哀想なくらいだった。先輩にいじめられる後輩じゃないけど、これが原因でデッカーが悪役にならないか少しヒヤヒヤした。

スポックも修行(?)をしていたせいか前よりもバルカン人らしさが増して、せっかく懐かしの仲間と再会したのに愛想がなさすぎた。スポックらしいとも言えるけど、挨拶もしないのは礼儀に反しているのでは?
でも、このときに着ていた服はよく似合っていて好き。大物というかんじがした。

通常運転のマッコイがこの3人の中ではまだ良かった。
転送嫌いなところもいつも通り。カークに口出しするのもいつも通り。スポックを皮肉るのもいつも通り。
さすがにデッキに現れて一言も発せずに去っていくのが2度もあったのにはツッコんだけど(笑)

でも、ウフーラもスールーもチェコフもスコットもみんな少しずつ見た目が変わっていてもお馴染みのメンバーがいるのは安心感があった。

新キャラクターだったデルタ人のアイリーアのことをよく知らないまま終わってしまったのは残念だった。アイリーアのことを含めて、デルタ人の特徴とか性格をもっと掘り下げて欲しかった。

クルー同士の和気あいあいとした雰囲気が感じられなかったから「宇宙大作戦の活気はどこにいっちゃったの??」って思った。私には、ただみんながポツンとその場にいるようにしか見えなくて悲しかった。
でも、スポックとカークが手を握り合うシーンは感動的で良かった。


この内容なら50分とは言わないけどドラマの前編と後編でやれたんじゃないかな。急遽映画にしたのは百歩譲ったとしても、このスローペースで2時間は正直キツい。
お父さんが一緒にあーだこーだ感想を言いながら観ていたから観られたけど、もしこれが映画館だったらと想像すると…


この映画の評価が伸びないのも納得せざる得ない。
・ファンじゃないと楽しめない(実を言うとファンでもキツい)
・スローペースすぎるストーリー展開
・古めかしいCG合成
・あまりにも少ないBGM(宇宙大作戦のメインテーマは流れないんだね。この映画のテーマ曲は新スタートレックのものだと思ってた。)


劇場版6作品もあるから話が続いていくのかと思ったけど、一応ちゃんと完結してくれていたのは良かった。もちろん、2~6も観ていくつもり。
次はもっと期待しています!!


⚠️注意書き
本編開始していくら経っても音楽だけで画面が真っ暗だから、パソコンが壊れたのかと思った…。(前にもNetflixで似たようなことが起こったことがあった。)
でも、本当はそうじゃなかったので安心してください。
「紛らわしい作り方をするな!」って叫んだよね(笑)
める

める