菩薩

ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人の菩薩のレビュー・感想・評価

3.5
そうそうこれが僕らのドラゴンボールシリーズ第10弾。人造人間20号ことDr.ゲロが17号・18号にブチ殺される例のシーンからスタート、ちなみに彼らの本名は17号=ラピス、18号=ラズリと一応設定がある。Dr.ゲロの死後も勝手に動いてたコンピュータが勝手に作り出した人造人間13〜15号がお相手の今作、タイトル通り悟空・ベジータ・トランクスの三大超サイヤ人そろい踏みの豪華共演作になっており、ここまで来ると完全に超サイヤ人以外全部カスのストーリーになっている。トランクスは街中でもあの切れ味いいんだか悪いんだか全く分からないフリーザしか切れない大層な剣を肩から下げているが、どうやらドラゴンボールの世界に銃刀法違反の概念は無いらしい事が推測される。ただひたすら悟空への復讐心を燃やす人造人間達、延々「孫悟空…孫悟空…」と連呼するbotと化す辺りは、実写版るろうに剣心2作目で「抜刀斎はどこだ…」botと化した伊勢谷友介への強烈な影響が垣間見える。ベジータ四世は今回も非常にイキりながら「勘違いするなよ、お前を助けに来たのでは無い。」とのお馴染みのフレーズを吐きながらめちゃくちゃ助けに来るが、当然のように「手を出すなよ!」の後は一人で勝手にフルボッコされて沈黙する二代目ヤムチャしやがってポジションを完全にキープ、だが「カカロットは俺のものだー!」と素直過ぎるアイラブユーには素直に応援したくなる。破壊された14・15号を取り込み超人造人間へ進化した13号を前に完膚無きまで叩きのめされる悟空であったが、意識朦朧の中最後に縋るのはやっぱり元気玉、しかも今回はそれを餌にしても爆発的に戦闘力を高める飛影における黒龍波と同じ新たな使用方法を発明する、正直どっちが元ネタか若干怪しいとこがあるが、多分冨樫の方が早いような気がする。クリリソは氷の大陸での戦闘とあってハゲらしくひたすらツルツルしている、ピッコロさんもいつもの様にタイミングを伺ってヌルっと登場、もはや完全にカス。最後かつては同じ様に「勘違いするなよ、お前を倒すのは俺だ。」と一人で勝手に息巻いていたピッコロとベジータが2ショットで映される辺りに、完全なる世代交代を感じる一作になっている。さて、次はやっと僕らのブロリーの登場だ…もはや若干苦行になって来た…。
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