真世紀

沈黙の追撃の真世紀のレビュー・感想・評価

沈黙の追撃(2005年製作の映画)
3.2
ウルグアイの米大使館、ダムに偽装した施設に謎の男が到着するのを偵察機を飛ばして、監視させていた女性大使。作戦進行中、彼女が護衛のシークレットサービス達に射殺される事件が発生。特徴ある握りのステッキに白スーツの謎の男は洗脳研究の科学者(やや財津一郎似)でその魔手は既にシークレットサービスにも及んでいたのだった。

派遣された部隊にもやはり、洗脳の手が及んでおり、捕虜となる結果に。アメリカの次の手は捕虜救出と科学者追跡のために獄中にいた特殊部隊のリーダー、セガールとその部下達を釈放を条件に投入することだった。

久々に観る地上波(今年二本目)、日曜洋画劇場でのセガールアクション作。セガール相変わらずの活躍。

ダム内の施設破壊作戦。護衛の兵士ら、戦車一台が一団となってトンネル状の通路を迫りくる中、ほぼ横一列に迎え撃つセガール達。何人かは弾にあたるも遮蔽物に隠れるでもなし、セガール、無謀にも突進。真っ正面から戦車に突っ込み、手榴弾を投げ入れるってなツッコミどころ過多のアクションシーン。

はたまた新任の大使の代わりにオペラ劇場に赴くセガール。変装などなし、そのままで自分が大使と言い張ってすんなり通されるあたりはバカ負け。ウルグアイでも新任大使の顔写真ぐらい誰かしらチェックしてるだろ。

ツッコミどころのかたわら、洗脳された護衛三人が互いの頭に銃を向けて自殺する絵面はジョン・ウー作品、洗脳を受ける者が映像を無理矢理見せられるあたりは「時計じかけのオレンジ」、舞台に関係ない背景が下がってきて客が笑うオペラ劇場での射撃戦シーンはマルクス兄弟の「オペラは踊る」かな、なんて元ネタ探ししちゃうあたりが我ながら半可通だよな。

録画してCM飛ばしてみるつもりが思わず、ついつい最後まで観てしまう。なんだかんだ言いつつ、好きなんだよね、この手の作品。

追記 そして、本レビュー、過去のブログから転載なんだけど、十数年後の現在、もはや観たことすらすっかり忘れてた(爆)。
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