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スーパーマンのpeplumのレビュー・感想・評価

スーパーマン(1978年製作の映画)
4.0
おとぎ話、絵空事、荒唐無稽、陽気、楽天的、おおらかさ、豊かさ……雑な性格診断みたいな列挙をしてしまったけど噂に名高い傑作という評価もわかるなーと思った。
クリプトン崩壊、地球にやってくる、成長する、親との別れ、デイリープラネット入社、ロイスとのロマンス、敵との対決、人助け……スーパーマンチェックリストを満遍なく小気味よく描いているのにだるさとか端折ってる感じがしなかった。特に戸惑うケント夫妻のピンチを救ってなにも言わなくても伝わるあの感じよかった。
よく聞くクリストファー・リーブはかっこいいと言うよりチャーミングで愛嬌があってあの体格なのに威圧感がなくて素敵だった。スーツも似合ってた。
レックス一味はドロンジョたちみたいな間抜けさが好きだった。
スパイダーマンの列車救出の元ネタはこれかーとか、ほんまにワンダーウーマンの路地裏の強盗のとこオマージュやったんやーとか気づきも多かった。テキサスの草原と青空が少年クラークの原風景だったんだろうなーと切なくなった。
特撮が結構多めで楽しかった。
なんでもありだからダメになってしまうこともあるけど、端から規格外のスーパーマンのリアリティラインを信じさせてくれる誠実さが好きだった。

これがあるからザックスナイダーのはカウンターとして暗くなるのもわかる。時代的なこともあるし。
お互いのよさがわかるから今見れてよかった。
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