あいの

牢獄のあいののレビュー・感想・評価

牢獄(1949年製作の映画)
3.8
「スウェーデン映画の招待」という企画で、京都国立近代美術館にて鑑賞。ベルイマン生誕100年祭然り、東京の方も行きたかった!
あらすじから一体どんな暗い絶望的な話かと思ったけど、確かに悪夢みたいな話ではあったけど、空想とか物語はいいものだというベルイマンの思いを感じたりもした。だってトーマスと2人でフィルムを見るあのシーン!けたけた笑って本当に幸せそう。逆に言えば、ただきらきらと楽しい幸せを現実の中だけで掴むのは、そう簡単ではないのかもしれない。ビルギッタの目に光のない表情がいろんなものを映し出した。
メタ的な手法をとったこの作品も、名台詞だらけ!ベルイマンの映画はほんとはペンとメモ帳を持ちながら観たいんだけど周りの迷惑になるのでしません(笑)
この世は地獄だとか、悪魔がいるとかいう映画を作ってさ、じゃあ神はどうなんだ、神を登場させないのか?と聞かれたベルイマン、結論が神になるのはつまらない、神様持ってきたところでさと苦笑い。そうだよね〜
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