中平康の観る
脚本 新藤兼人
釜ヶ崎舞台
当り屋稼業でその日暮らしの大将
のある日からある日までの話
冒頭数分釜ヶ崎とはこんな町です
よが流れるがどう見てもホンモノ
の方たちばかり
ナレーションによると焼き鳥と称して犬
の肉を混ぜてるらしいです
そんな場所でセット組んで撮影したとい
う怖いものなしの中平組
道徳観ゼロの大将が当たり前のように
暮らし周囲も疑い持たない町釜ヶ崎。
常連で親しくしてる飲み屋の女将への
余りにも酷い仕打ちで大将の道徳観に
変化が生まれるヒューマンドラマ
新任の警察署長の車に当たってしまう
という導入部のエピソードで当りが無い
なと思ってたらまさかの当りが連発です
釜ヶ崎と当り屋は大島渚(当り屋は後の
映画ですが)だなが「生きる」みたいな
流れで結構ヒューマン
釜ヶ崎を愛する大将も時すでに遅しの
ようで町に漂う空気を否定してるよう。
大将の長門裕之、女将の轟夕起子
この当時の娯楽色薄めな日活映画は二人
への依存度が高いなとまた思う好演でした