東朴幕院

栄光のル・マンの東朴幕院のレビュー・感想・評価

栄光のル・マン(1971年製作の映画)
4.2
何度目の鑑賞か、それでも面白いし興奮する本作。今回ふと思ったのがマックイーンはコッポラが『地獄の黙示録』で本物の戦争がやりたかったのに対して、本物のレースをしたかったって事なんだなと。ある意味狂っていたのかもしれないが、本作はマックイーンの熱意と無理矢理強引に何とか完成に漕ぎ着けたが、本国で興行的には成功しなかった訳だけれども、スポーツ映画の傑作となったと思ってる。
ストーリーは殆ど有ってない様なもの、主人公のデラニーと前年の自身のレースでの事故で未亡人になった女性、デラニーのライバルとも関係性くらいだ。しかしレースが主人公の様に色々な顔を見せる、デラニーはプロらしく二位でも味方を優勝させる所もルマンのレース性を良く表現出来ていたと思う。
またミシェル・ルグランのメインテーマは地味目ではあるもののレース中の曲は非常にマッチしていて臨場感盛り上げていた。
そしてマックイーンはやはり格好良いね。タグホイヤーのモナコがチラリと見えている所もクールで伝説だ。
東朴幕院

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