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階段通りの人々のtのレビュー・感想・評価

階段通りの人々(1994年製作の映画)
4.3
早朝、貧困層の住む階段通りを酔っ払いが上っていく。中年女が放尿する。男は「剣の舞」と共に群衆に逆行して酒場から降りて行く。持たざる人々がどう金を儲け生きていくか、「箱」についてのいざこざを巡ってアイロニカルに語られる。
同情が入り込む余地が無いほど、どのキャラも生きるためならどんな姑息な手にも縋りつく底意地の悪さを発揮してて素晴らしい。
一見奇を衒っていないような撮影だが、何気にイマジナリーラインが崩壊してるようなカットに驚く。夜中の幻想風景やアヴェ・マリアは本編の流れと離れてグッと来る。
娘役のベアトリス・バタルダかなり好き。
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