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ボーン・アルティメイタムのnamのレビュー・感想・評価

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)
3.9
「ボーンシリーズ3部作の完結!そしてジェイソン・ボーン誕生の謎も明らかに」

3作目ともなると世界観や楽しみ方も分かって来ますが、ストーリーやアクションなど3部作の中では1番楽しめました。

前作の続きから始まりつつ、ボーンは自分を生み出した忌まわしき計画の真相を確かめようと動き出す。そして危険人物として警戒するCIAと仕向けられた暗殺者たちに立ち向かっていくという構成。

リアリティのある世界観はそのままで所々あるジェイソンのプロフェッショナルな動きは惚れぼれしてきますね。序盤のCIAの完全な監視網の中で新聞記者との接触の際に監視されてる中、傍受されないよう電話をポケットに忍び込ませて誘導する巧みさはさすが!いいシーンですね。

相手の次の行動を予測して、読み合いそれを上回るといった要素が瞬間的に行われていて実にカッコいい。それ以外にも細かい行動(それこそ1秒満たないような短いカット)にもそういった考えられた行動が散りばめられているからスゴい。

そしてあらゆるロケーションでの様々なアクション盛り沢山。また各々が細かいカットや複数のアングルで構成されているのでテンポがよく、なにより映像としてカッコいい。たった1シーンにどれだけのアングル撮るんだって思うくらいで、監督の苦労やこだわりを感じます。

アカデミー賞編集賞を受賞したのも納得な編集です!

ラストシーンも美しい映像と観ている人も一緒にニヤッとしてしまう終わり方でとてもよかったです。
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