早朝、貧困層の住む階段通りを酔っ払いが上っていく。中年女が放尿する。男は「剣の舞」と共に群衆に逆行して酒場から降りて行く。持たざる人々がどう金を儲け生きていくか、「箱」についてのいざこざを巡ってアイ…
>>続きを読む愉快、不愉快、奇怪。階段は痛烈にブラックで狂気な舞台だった。縮図であってお伽話だそうで。それでいて茶目っ気が盛大に溢れ出てて階段はびしょびしょ。ユーモラスも捻じ曲げられて笑う驚く忙しく。なによりでき…
>>続きを読む黒い箱に群がる貧困街の人々が善と悪に転じる様、父を否定し続けた娘が思わぬ因果で再起を図る強かさ、そして時間の経過を示すために『時の踊り』を突如踊らせるデタラメさ、86歳の感性とは思えない。騒動の渦中…
>>続きを読むとにかく最高にえげつない。やなやつばっか。あとはさみしそうな人とか。それが最後には妙にさわやかさが漂うのが不思議。「2000人の狂人」を思い出した。このしぶとさっていうか逞しさを人間が備えてるってこ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
始まってすぐのおばさんの○○シーンで、あ、こういう感じか…という映画。最後は箱が板に変わった。善も悪もないような、運が悪かったのか皮肉なお話。施しとは?考えさせられる。女の人のほうがしたたかなんだろ…
>>続きを読む貧しさゆえの卑劣さが、明るく鮮やかな映像の中で見る者を鈍く蝕んでいくような話。階段通りに住む人々に同情するかのような、佗しいFadoがとても美しい。
英語字幕+日本語字幕だったので、ビスタの画面の縁…
渋谷ユーロスペースにて。大学生のときに観て、泣ける場面ではないのにホロリとした体験が鮮烈な映画だったが(ギターを弾くところ)今回は冷静に鑑賞した。階段のある狭い空間をどう撮るか、全カットが工夫されて…
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