Kai

王立宇宙軍 オネアミスの翼のKaiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映像も物語もハイレベルで最高におもしろかった・・・。
テーマが深いからこそ、あえて明るい性格の主人公を据えて見やすくしているのが◎
メカを描くことの情熱がすごい映像に出まくってる。SF作品としても上級。

■この映画が存在することの意味
あらゆる批判の声に、宇宙へ行くことなど間違っているのではと悩むシロツグに仲間が説く。
この世のあらゆるものは必要だから存在していて、存在する以上それは必要なものなのだと。
そして最後、彼らの宇宙飛行は「存在した」。
 きっとこの映画を作ることそのものが、シロツグ達がロケットを飛ばすことと同義だったのでしょうね・・・。

■信仰深い少女
ただのヒロインかと思いきや、主人公と対照的な人物として登場。
おのれの思う「正しさ」を胸に生きる。
シロツグが襲った際、抵抗して殴ったことを謝られてシロツグは呆然としていた。
彼女にとっては他者がどう思うかよりも、信念を貫くことが大事。
そして、そこにはシロツグとの人間としての"適当な"やりとりは存在しない。
本当の正しさとは・・・。

■主人公はニール・アームストロング
毎日普通にコツコツと頑張って生きていたら、いつの間にか月に降り立った最初の人類と呼ばれることになったアームストロング船長の話に思えた。
というか完全にモデル。
Kai

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