のりまき

大列車強盗ののりまきのレビュー・感想・評価

大列車強盗(1972年製作の映画)
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大人の西部劇。正義も復讐もないので、ドンパチ目当てだと退屈する。青空の下、乾いた大地を馬で移動。夜は焚き火を炊いてのじゃれ合い。その絵が美しく、音やカット割りも『The西部劇』で頬が緩む。馬たちがとてもお利口で勇気があり、美しく撮れているのもよい。(列車から降りる殿の子の足の震え。)おじいちゃん達が若い未亡人の意を酌むというのが、今のおじいちゃんズ大活躍映画の先駆け。とても贅沢で、ちょっぴり皮肉で後味も良い。西部劇の終焉を語るという視点からすると意味のある作品。
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