みー

ディパーテッドのみーのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
3.8
警察とマフィアが互いにスパイを潜入させ、ギリギリの精神状態を描き出す、重厚なクライムサスペンス。

途中まではやや退屈だったけど、段々とその静けさの中にある緊張感にゾクゾクし始めたと思ったら、怒涛のラスト。

アイルランド系マフィアと州警察の戦いは、ひたすらファ●ク連発の会話でとても男臭くて、閉塞感もすごい。
なんなら、極悪顔のジャック・ニコルソンとは、目が合っただけで泡吹いて死んでしまいそう。

でもロックが流れたかと思えば抜群のタイミングで美しいケルト音楽のバグパイプが鳴り響いて、儚さも感じさせるところが素晴らしくて。

観た後に何とも言えない脱力感と、ちょっとした謎が残るところも、好きでした。

マフィアに潜入捜査するという、尋常ではないプレッシャーを表現するディカプリ様。その演技と、若々しく血走った目力よ!

ウルフ・オブ・ウォール・ストリートのクレイジーさには辟易したけど、あれもレオ様の体当たり演技とスコセッシ監督の容赦ないこだわりだったのだろうなぁ。
今ならなんとなく、そう思える(笑)

個人的には、ドS刑事役のマーク・ウォールバーグがフ●ック発言連発するのがムカつくのに心地よかったので、いよいよ私はドMかドSのどちらかなんだろうなとしみじみ。

スコセッシ監督はアクが強そうだ…と思うけど、もう少し作品を追ってみようかしら。。タラちゃん作品も好きだし、案外合うのかしら。。

しかし…こちらの映画のリメイク元「インファナルアフェア」がとても評判が良くて、そっちを観たくてたまらん。でも、この重い流れは、ちょいと休憩してしてからにしようかな〜。
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