ちろる

ディパーテッドのちろるのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
4.2
オリジナルの「インファナルアフェア」未鑑賞。
あちらの作品の絶大なファンからの賛否両論はあるのは知っていたが、めちゃんこ面白かった。
キャスティング最高。
自宅に、本格的なシアターシステムを入れている親戚がいるのだけど、そのおじさんにそのシアターでこちらの映画を見せてくれた時に言っていた言葉。
「初めテレビモニターでこれ観た時はオリジナルの方が全然いいじゃないかと思ってたけど、家のシアタールームで観たら全然違う。
役者の巧さが際立つ演出で、ちゃんと見ればこっちの方が感情移入しやすいからめちゃめちゃ面白いんだよ。」
って。
とまぁ私はちょっと比べてないから分からないんだけど、まぁそう言うならそうなのだろう。
だって、めちゃめちゃ楽しくてエキサイトできたから。
犯罪者の中で育って抜けられないビリーを演じたディカプリオも、申し分ないほどエリートな警察官なのに真っ黒黒助なコリンをマット ディモンと、キャスティングがぴったりんこ、名優たちの競演のおかげでたしかに最高すぎた。
コミカルに、そしてスタイリッシュに場面を展開しながらも、緊張感と恐怖の煽りを所々に入れ込んでくる。
かなり映画的だけど、この話みたいな事は実は結構あると思う。
特にアメリカなんか。
最後の最後まで抜かりなく、スコセッシ監督の絶え間ない繊細な演出にもう一瞬も目が離せず、2時間半、思えば飲み物飲むのさえ忘れてました。
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