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ディパーテッドのkenのネタバレレビュー・内容・結末

ディパーテッド(2006年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

友達から勧められて。
メッッチャ面白かった。尺長めだけど、映画で初めてもっと続き見たい!って思った。

「The Departed」の意味はは過去の、死んでいった者たち。
インファナル・アフェアっていう香港映画のリメイクらしい。
犯罪家系から警察になり、マフィア捜査を任じられたコリン(ディカプリオ)とマフィアのドン、コステロ(ジャックニコルソン)に育てられたビリー(マッドデイモン)の心理戦を描いたサスペンス。

まずはキャストの迫力、華、繊細さ含めた演技力がキレキレで見惚れて画面に食いつく。
やっぱり一番はジャックニコルソン。なんで一人であんなに雰囲気を締めることができるんだ。声、所作、表情の全てがマフィアを経験してたんじゃないかってくらいのリアルさであり、マフィアのボスとしての凄みがでてる。シャイニングとかでの奇人しか見てなかったから、今回はマジかっけーってなった。
ディカプリオはシャッターアイランドもそうだったけど物憂げで切ない表情が似合う。家庭の事情でやさぐれてる雰囲気、マフィアの隣で過ごす事で生まれるストレス、恐怖心、失恋した時の切ない顔。こんな華があるのにむしろ切ない役の方がしっくりきてしまった。
マッドデイモンは個人的に顔がなかなか覚えられないんだけど笑、ビリー役のようにスマートに嘘をつく役にぴったりだった。

内容はコリンとビリーのどちらが先にバレるかのハラハラの連続。コリンだけ嘘の場所を伝えられたと知った時は俺もビリーの絶望を味わってた。
ラストは残念だけどスッキリと終わる。コリンが生き残ってて欲しかったのと、コステロがコリンがネズミだったと知ってからの展開もありだったなと思う。

自分史上最も「映画らしい」映画。
子供の時に初めて見た洋画に内容全部わかってなくても迫力に圧倒されて、没頭して興奮する時期ありませんでしたか?!そんな昔の感覚を思い出させてくれる迫力のある映画。
久しぶりに純粋な映画として楽しみつくせたと思う。
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