ゴン吉

ファイブスター物語(ストーリーズ)のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
星団を舞台にしたモーターヘッドと呼ばれる巨大ロボット対戦を描いたSFアニメ作品。 

原作は永野護のコミック。
監督はやまざきかずお。
主題歌は長山洋子の”瞳の中のファーラウェイ”。  

星団歴2988。イースター、ウェスタ、サザンド、ノウズの4つの太陽系からなるジョーカー太陽星団では無数の国家が乱立していた。そこは巨大戦闘兵器モーターヘッドとその操縦者であるヘッドライン、そしてファティマたちが戦いを繰り広げていた。ファティマは人工生命体であり、モーターヘッドとヘッドライナーの中間に立ち、モーターヘッドをコントロールしやすくするために生まれた女性型コンピューターアンドロイドである。しかし彼女たちの体内には赤い血が宿り、その姿は普通の女性と何ら変わりなかった。デルタ・ベルン星のソープは、アドラー星に向かうが操縦不能となり墜落する。仕方なく道を歩いていると、ヘッドライナーのボード・ヴュラードの運転するキャリアーと呼ばれるモーターヘッドの大型運搬車が通りかかり乗せてもらう。ボード・ヴュラードはバストーニュで開かれる二人姉妹のファティマのお披露目に向かう途中だった。そんな折、妹のファティマが逃走し、コーラス王朝の当主に助けられる。一方、姉のファティマはソープに選ばれ、ソープのもとで黄金のモーターヘッドを操縦することになる.... 

少女漫画に登場する女性のような顔立ちの主人公ソープを初め、美男美女が繰り広げる巨大ロボット対戦を描いたSFアニメドラマ。
巨大ロボットのモーターヘッド、それを操縦する騎士のヘッドライナー、女性型コンピュータアンドロイドのファティマが繰り広げる独特の世界観を味わえる。
本作は、原作コミックの1巻をアニメ化したもので序章的な内容。
ヒューマンバトルでは腕や首が吹っ飛ぶなどグロいシーンもある。
サンドカラーの地上モービルが、第二次世界大戦時のドイツ軍の兵員輸送車Sdkfz251にそっくりなのが味わい深い。
クライマックスでは主人公の操縦するモーターヘッドと呼ばれる黄金の巨大ロボットが放つバスター砲の威力が圧巻。
核兵器並みの威力で相手を吹き飛ばし、壮大な惑星ドラマが幕開けしてエンディング。
今後の展開が楽しみである。
「恐るべき力を持つ3人の女神を巡り 神話は今 紐解かれた」 

2025.9 BS12で鑑賞(アニメ26、デジタルリマスター版、無料テレビ初放送)
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