うえの

ファイト・クラブのうえののレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.8
不眠症に悩む青年は自分よりも大きな悩みを抱える人々、睾丸ガン患者、末期ガン患者などが集まる集会に自身の病状を偽り出席し、参加者たちの悲痛な訴えを聞くことで不眠症が改善して行くという奇行にハマっていた。
そこに現れるは自分と同じ行為をしているマーラシンガー。そしてたまたま出張中に機内で知り合った不思議な商人タイラーダーデン。不運な事故により家を無くした青年はタイラーに救いの手を求める。
家に止める条件としてタイラーが提示した「頼み」

I want you to do me a favor.
I want you to hit me as hard as you can.

ここから始まる「伝説」を描いた20世紀最後(多分笑)のカルトムービー。

最初観た時は訳がわからなかった。
言っていることもわからなければ終盤のタイラーと青年の関係性もよくわからなかった。
ただノートンの語り口、ブラピの狂演技、地下組織ファイトクラブ、薄暗さと男臭さが詰まった演出。
ツボなのは間違いなかった笑。
そこで今一度理解したくて原作を読んだ。
わっけがわからなかった笑。
そして再び鑑賞。まったく訳がわからなかった笑。
しかしこの表現力はすごい。要所要所で小説の抽象的な展開を見事に映像化している。流石のデビッドフィンチャーと惚れ直す出来。

訳がわからない1つの原因はブラピが言っていることがひどく抽象的で非現実的な点。

「家具を買い集めるような物に支配される生活はクソだ」
「痛みを感じろ。苦しみと犠牲が尊いんだ。痛みから逃げるな。人生最高の瞬間を味わえ」

物に支配されているはそうかもしれないとは感じるが、ノートンの手の甲に薬品かけた際の痛みの件がまったくもってわけわからない。
しかし最高にクールなセリフだ。人生最高の〜は座右の銘にしたいくらいだ笑。

野郎臭さ、ミステリアスな雰囲気、俳優陣の演技力どれを取っても一級品。
漢!!って感じな内容のはずなのにクールな印象に抑える演出のバランスも秀逸。
ラストのビルが倒壊する中、流れ始めるPixiesのWhere Is My Mind?もカッコいい。
疾走感溢れるラストと曲のスローだけどヘビーな音が最高にマッチしてる。

ブラッドピッドをオーシャンズシリーズに出てるセクシーな俳優としか思ってない人にはこの作品と12モンキーズを観て頂きたい。
セクシーでミステリアスでバイオレンスでヌンチャクホワチャーッなブラッドピッドが楽しめる傑作。

2015年06月27日(土)1回目
2017年01月01日(日)2回目