かえるのエリー

ファイト・クラブのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.7
ブラピにあまり興味がないので、観る気があまり起きなかった本作。とはいえ、フィンチャーXブラピの有名作だし、観てみようか。ボクシングの話かな?

って、これ、どちらかというとエドワード・ノートンが主役じゃん。そして思ってた以上に自分がフィンチャー作品観ていることに気づいた。。



以下ネタバレ感想



観賞後にfilmarksを見る。ノートンの役名は“主人公”、そらそうだ、そういう風にしか表記出来ないもんね。彼の状態、たまに現れるサブリミナル的映像など、実は幻覚であることは早い段階で推測がついてしまったが、些か悶々とするのは、現実と幻想の境目。特にマーラはその登場といい、車に轢かれず道を横切る様といい、幻覚と思いつつ、途中で(やっぱり現実?)とも思わせ、ラストを観たら、やはり幻覚だったのかな。。ただ、タイラーは“抑圧された自分の真逆”と捉えられるが、マーラは何だろうか。理想の恋人とは考えにくい。

ボクシング映画ではなかったが、ボコり合いはあるため、ドス黒い血や変形した顔など、ぼちぼちグロい。それが年齢制限の所以か。

それにしても、あの手の集会ってアル中患者のものや自己啓発などが映画によく登場するけど、病気での集いってのもあるのね。アメリカ人はつくづくそういうのが好きだなぁと感じた。そんなしょうもないことを考えてるほどに、本作に魅力は感じず、公開時に観ていたら違った受け取りをしたかもしれない。観るタイミングって大事だね。