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ファイト・クラブのスのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
5.0
消化不良だけど、すげぇ。

2016.3.31(~4.1)に3度目。
やっぱりこれは傑作。ブラック(&アホ)コメディであり、社会風刺であり、アクション、ロマンスでもある革命映画。

ブラピ演じるタイラ-ダーデンは、人間として生きることを本当に強くうったえてくる。
オマエらはこの世のクズだ‼
ライフスタイルの奴隷なんだ‼
現代の経済を支えるのはもちろん、消費そのもの。しかし、我々はその大量消費の波に呑まれ、自分自身を見失っているのではないか。そんな叫びが聞こえてくる。モノを捨て、生身の体で、徹底的な自己破壊を行う彼らには、憧れを抱いてしまう。
ただ、そういうことを訴えるブラピは、高そうな服やサングラスを着けているのだ。このような矛盾もまた、この映画の特徴。

一筋縄ではいかない映画だが、たからこそ自分はこの映画が好きだ。

最後に、タイラ-さんの一言を
It's only after we've lost everything that we are free to do anything.
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