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ファイト・クラブのswimminのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.8
韻を踏むようにテンポの良い語り、サブリミナルのユーモアと、起伏に富んだ映像。エドワードノートンのことけっこう好きだ、と気付いたこともあり、心地よく引き込まれていく。総じてタイプな映画だった!

現実に生きているのに感覚はどこか鈍くて浮世離れ。大切な”もの”が必ずしも生活を潤すわけではなくて、眠れなくなったり、いつも眠かったりする。そんな状況を打破するためにファイトクラブは必要なのだろう。生きる喜びやリアリティを感じるために払う代償の、その大きさを微塵も感じないから凄い。リアルは内から外へ向かってゆくんだね。

ラストシーンは恋愛映画の中においても群を抜いてしまいそうな素晴らしさ!突き抜けてしまったロマンチック!そして、二人の背中にちらつくサブリミナル。憎い演出だあ。

患者の会でセックスしたいってスピーチしてたクロエは、成し遂げられたのだろうか。それだけが少し気になっている。
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