Clara

ファイト・クラブのClaraのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.0
鑑賞前の作品イメージは、ブラピ>エドワード・ノートン。実際に観てみると、食われ気味な感じが内容に合っているという偶然。笑
結論から言うと、後半で認識をひっくり返されて「えー?」ってなった。サプラーイズ!

人はあれもこれもと欲しがるが、精神を本当に満たしてくれるのは物ではない。それなのに求めてしまうし、精神的充足も求めて思考錯誤する。このいわば現代病を冒頭から見て取れた。その充ち足りない気持ちは、生きる意味を見失うことにも繋がる。主人公は殴られた痛みで生きている実感を得ている。暴力シーンが多いと殴ることで快感を得ているように思いがちだが、金髪イケメンとのファイトのシーンで暴力じたいは無意味だと示しているよう。暴力的な衝動と自己破壊というこの映画のキーワードは、まさにこの部分なのかな。
ファイトクラブの方向性が変わり始めた頃から、頭の中?だらけになった。でもどうやら、それまで自己に向いていた衝動が他者に向かい始めたということのようね。ここの理解がイマイチだったゆえに、後半のどんでん返し感がハンパなかった。笑 そのどんでん返しからの演技がまたよかった。

サブリミナルが使用されているけど、冒頭でのノートンの語りがヒントになってるとはね。ノートン目線で語られることや彼の名前…どんでん返しへの伏線だったとは。誰もがもっているであろう”理想の自分”というものも鍵。
また、ブラピが時折見せる狂った感が絶妙だった。ほんと悪い男が似合うわ。

マーラがスウィーニードットに出てきそうというのが頭から離れなくて嫌だったのだけど、主人公とマーラの関係性=主人公の精神的変化だと人のレビューで気付き、ハッとした。