Clare

ファイト・クラブのClareのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.5
有名な映画だけど初めてちゃんと見た。
地下格闘場の話だとは知っていたけど、こういう映画だったんだ!?
しかも監督はガイリッチーだと思い込んでいて(おそらくスナッチと混同)、もっと単純なヤンキー映画だと思っていたけど、こういう映画だったんですねー!
結末まで見た後にも関わらず、レビューを書こうとしてfilmarksのキャスト欄にエドワードノートンの役名が書いてないのを見て、
「え、名前は呼ばれてたでしょ。えーっと……🫢あなたの名前は…?」
ってリアル「君の名は」状態になったw
まあ偽名はいくつかあったけどね。
消費社会に対する皮肉、アンチテーゼが語られている映画だったんだなと思った。
石鹸のビジネスなんて分かりやすくそうだったけど、集会がダメになったらファイトクラブ、みたいにすがるものをころころ変えるのも精神的な消費と言える。
I want it, I get it. I want it, I get it.の繰り返し。
消費する側から消費される側に変わっていくのも見事だった。
ホアキンフェニックスの「ジョーカー」の最後の方を思い出した。ジョーカーの方が後の映画だけど。
いくら消費しても満ち足りない気持ちは分かるから、割とぶっ飛んだ話なのに不思議と共感できたりセリフにぐさっと刺されたりする。
殴り合いの喧嘩をするなんて過激だけど、それで自分を解放して快感を覚える人もいるだろうなと素直に想像できる土台ができてる感じ。
この人たちの喧嘩って私に置き換えると〇〇なのかもと思える。
クラブメンバーがフェアに闘ってるのもいいんだよな。サードプレイスって感じで。
エドワードノートンもはまり役だったけど、ブラッドピットはどんなダサい汚い服を来ててもかっこいいし、ファンタジー映画イメージしかなかったヘレナボナムカーターの不健康な不良女子っぷりがカッコよかった。
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