すべての映画が「ファイト・クラブ」であればいいのに…
デヴィッド・フィンチャー監督作はどれも基本面白いとは思うが、こればっかりは次元が違うというやつだ。言わずもがなブラッド・ピットもキャリア最高レベルのまばゆい輝きを放っている。
“お前らなんて歌って踊るだけのこの世のクズだ”
“ワークアウトは自慰行為だ、男は自己破壊を”
などなど…心に刻まれている名言が多数。
学生時代、嫌なことがあるたびにこれを観て逃避していた身なので本作は私の骨の髄まで刻み込まれています。
マッチョポルノ版「仮面/ペルソナ 」
マッチョポルノ版「時計じかけのオレンジ 」とも言えるかもしれない。
P.S.
今回は吹き替えで観たが吹き替えも申し分ない出来。それにしても1999年は本作に「マトリックス」「マグノリア」「アメリカン・ビューティー」「アイズ・ワイド・シャット」「シックス・センス」「マルコヴィッチの穴」などなど…映画の当たり年というか攻めた破滅的な作品が多い年だったなぁと思う。