フッカー

ファイト・クラブのフッカーのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.3
追記その2
【3回目の鑑賞たまんねええええ!!!
ダムが崩壊し水が溢れ出すようなエネルギッシュさ、ナイフのような鋭さ、マシンガンのようなテンポの良さ∈(*´◇`*)∋
好き!!(*≧∀≦*)

サブリミナルの正体をスローで確かめたとき。自覚症状の芽生え。それに気付かせる作りにぞくぞくした。
理解してるのに見ててこんなに、ぞくぞく面白い。3回目にして虜になった。
くっそ好きだーーーーー(*≧∀≦*)
受け入れて、手を繋ぐ。崩壊と手繋ぎ、ああたまらん。ベストムービー行き決定!!(*´∀`) 】

評判の通り暴力シーンは多かった。
だがそれだけで片付けられない作品。

確かに暴力は多いが、なぜ力を誇示するのか、そして特にその暴力は「何に対しての」暴力なのかということを考えると面白い作品だなと私は勝手に思っている。

ラストシーンはかなり印象的だった。非常に面白かったが、私自身が暴力描写が苦手なため、スコアがこの点数になってしまっているのが、自分でも残念。


追記:
再度鑑賞。
以前よりも暴力描写に耐性がついた今だからこそ変な拒否感なく楽しめる。

手段は完全に別として発しているのは、意外にも前向きと考えられるメッセージ。
誰しも現在に満足して生きている人はいない。
誰しもに不満があり、理想がある。
そして理想とする自分の姿がある。

思うように生きれない自分と現実との間に生じる摩擦。
理想と現実との解離。
そんな状態から、社会に対し・それに埋もれる人に対し風刺を効かせまくる今作。
タイラーが言いたいのは、生物の店長を脅したときの台詞によく表れている。

「コンビニの裏でこんなザマで死にたいか。6週間後に獣医の勉強してなきゃブッ殺す」

もし明日自分が死ぬとしたら悔いはないだろうか。大ありだ。
やりたいことはまだ山ほどある。
大切にしたいものもある。

自分の中で、理想の火がまだ消えていないなら、諦めるな。
目指すものが僅かでもあるなら、それを実現するために今と戦え。

そんな力強く希望を感じさせるメッセージを、かなり如実に発していた。
実際社会の中で生きていくにはこれをそのまま体現することは難しい。
それはきっと守る人がいるから。自分一人ではないから。
それでもこの気持ちは忘れずにいたいものだ。

表面的な暴力描写で、自分のように血が苦手な人は
ギブーーー!(1回目鑑賞後)
となるかもしれないが、やはり希望を感じさせる作品。

ブラピキレッキレだったぜ!!3.9→4.1へと変更。