安堵霊タラコフスキー

ファイト・クラブの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.8
暴力性が強い故に暴力を皮肉るような内容となっている、フィンチャーの代表的傑作カルト映画。

ブラピ演じるタイラー・ダーデンの正体は途中から薄々感づくけれど、暴力的衝動の行き着く果てってのを視覚的に見事に表しているから、一度見ただけで内容が強烈に頭に残る。

テーマ曲にpixiesのwhere is my mind?を使ったのも、作品を色んな意味で象徴するようで良い。

その衝撃度に反してアカデミー賞等で殆ど目立ちはしなかったけど、そういう賞とは無縁でも素晴らしい作品はあるということの典型例として貴重に思える作品。