ちょっと仕事で行き詰まって苦しくなって、スルーしてた本作を観てみることに。
もうちょっと万人に共通な訴え方かと思ってましたが…なんだか浅いんですよ。裏を返せば結局は上っ面をうまく取り繕い(スタイリッシュなオープニングタイトルとか、どんでん返しとか流血とかそれをやるのが旬なイケメン俳優とかetc)さえすれば、人はあっさり賞賛するし世の中ってそんなものとでも言いたいのかしら。
殴り合って他人の痛みを知り互いの健闘を讃えあうなんてことは、女の世界にはありません。醜いものからは目を逸らされます。ケンカを見て溜飲が下がるのはそこにストーリーがある時に限ります。単純な殴り合いに果たしてどんな意味が?逆に複雑に曖昧にしてやり過ごすのが女性流ですもんね。
女性が全てを投げ出したとしたら、こんな物語にはならないことでしょう。言葉にならないいろんなことを思い出してゲッソリしました。確かに表現として私にはこんなこと真似できないし、アイディアとしては素晴らしいのかもしれないけど、全く共感できません。この人たち何したいんだろ、次どうなるんだろ、だけで最後まで見ただけの話です。メッセージ?サブリミナル効果?少年のイタズラ以上のものではないと思いました。
人生ってこんなにカッコ良くないですよ。