KZY

ファイト・クラブのKZYのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.5
「お前はモノに支配されている。」

自動車のリコール調査の仕事をする”僕”は、何不自由ない生活を送ってはいたものの精神的に満たされず、不眠症に悩んでいた。ある日仕事から帰ると、家がガス爆発で全焼してしまっていた。すべてを失い、途方に暮れていた”僕”は、自分の憧れの生き様をしていた男タイラーの家に転がり込み、彼の生活に大きな変化が訪れる。

「我々は消費者。ライフスタイルの奴隷。」
「宣伝文句に煽られて要りもしない車や服を買わされる。」

それは本当に自分に必要なものなのか?
社会が意図的に作った流行に飲み込まれていないか?
資本主義社会に絞られ続けるままでいいのか?
これらの疑問を観た人に投げかけるこの作品。
張り巡らされた伏線、二重人格を用いたトリック、頻繁に登場するサブリミナル。映画としても優れていたけど、メッセージ性もあり、見て良かったと思わざるを得ない。

物質的に満たされている現代、モノを買って心を満たすことが普通だと思われている。なけなしの金を絞りだして買ったブランドで身を固めた同級生を見ると、それで本当に幸せなのか疑いたくなる。