不眠症。
会合。
タイラー・ダーデン。
ファイトクラブ。
マーラ。
人の脂肪石鹸。
灰汁で焼ける手。
宿題という名のいたずら。
スペース・モンキー。
メイヘム計画。
ボブ・ポールセン。
拡がるファイトクラブ。
消えたタイラー・ダーデン。
ルールその1
“この結末は決して口外するな”
オープニングから『ファイトクラブ』の
世界に誘われ、血がたぎる。
役名がなく、いつも気怠さを感じさせるが
軽快な語り口のエドワード・ノートンに、
ユーモアとカリスマ性が溢れ出るように魅力的な
タイラー・ダーデン役のブラッド・ピット。
この二人が出ているだけで画は持つのだが、
そこにフィンチャーのダークかつスタイリッシュ
な画作りが相乗効果を発揮し加速させるのだから
もう堪らない。
この頃のブラピには、ひとりの男として
本当に憧れた。
バランス良く鍛え抜かれた肉体に力強く響く声。
柄物のシャツに赤い革ジャン。
もしかすると、ブラピの男臭い魅力を最も
感じられるのは本作かもしれない。
いや、執拗なサブリミナル効果によるものか?笑
以下、余談。
Blu-rayソフト版のTOPメニューの遊びも
面白い。
ディスクを入れて現れるのは、本作と同じく
1999年の作品、ドリュー・バリモア主演
『25年目のキス』のパッケージ。
なぜかと思っていたら本編にも映画雑誌の表紙に彼女がいた。
危うく騙されそうになった。笑