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ファイト・クラブのStarstreamerのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.6
エドワード・ノートン主演、退屈な日々を送るサラリーマンが、飛行機の中で出会う謎の男に振り回されながら、ある計画を進めていく物語。
サラリーマンらしい顔立ちの彼が、徐々に変わっていくのが面白い。ブラピも最盛期と言わんばかりで、カリスマ性を存分に発揮している。この監督の作品で、この数年前に「セブン」に出演した時は、どちらかと言えばこの作品の「僕」に近い感じだったので、逆転している。
こういうプロットの作品では、「タクシードライバー」や「キングオブコメディ」等の作品があるが、この作品では「僕」が求める「タイラー」と、そのクラブでの出来事がリアルで、「そうなればなぁ」という幻想をおぼろげに抱く人たちから共感を得たからこそ今の人気があると思う。それにしても、夢を親に断たれ、就職、結婚を当然のように要求される、という経歴を持つ人はあまりに多いのではないか?毎日要求を呑むばかりの仕事から抜け出す自分を「僕」と重ねた人も多いと思う(自分も将来はそうなるだろう)
確かに彼らのやり方は過激だが、殴り、殴られることで生きている実感を感じるというのは凄い計算されていると感じる。また、物を所有している「ステータス」に重んじ、自分は何も救われないというのも、良い意味でありがちなんだと思う。
自分は学生なので何とも言い切れないが、将来タイラーに憧れる時も近いのかもしれない。
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