ウシュアイア

テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜のウシュアイアのレビュー・感想・評価

3.2
[あらすじ]
人間と魔物の戦争が終わり,世界のエネルギーの根源?である"エアル"を利用して,人間たちは文明を築き,平和と繁栄を謳歌していた。

帝国の新任騎士であるユーリとフレンは辺境の町駐在の分隊に送られる。
そこで,魔物退治を行うユーリたちは”エアル”の異常発生に気づくこととなり,その原因究明に向かうのであった。

[感想]
『テイルズ~』というタイトルからして,やはり老舗RPGの『テイルズ~』のようであった。ゲームの二次創作じゃなくて公式スピンオフのアニメ作品で,この映画の観客はかなり限られていると思いつつも,なぜアンコール上映の対象になったのかは不明。それにしても日曜の日中の映画館でそこそこの座席数のスクリーンの座席をほぼ満席になっているし,一般ウケする何かがあるのだろうと期待して観た。

話としては超ベタな剣と魔法の世界で繰り広げられる『ロードス島戦記』みたいなファンタジー。新米騎士の奮闘と挫折。ゲーム本編のエピソード1的な位置づけになっているので,ゲームをやったことがあって登場人物がどういう役回りになっていくのか知っている人ならばそれなりにストーリーに奥行きを感じることができたのだろう。

残念ながら超ベタ作品として,いいヒマつぶし程度で終わってしまった。しかし,ProductionIG制作で,音楽が千住明なので,映像と音楽は上質だったと思う。

最近,こういうのを観てもついていけてないのは歳のせいなのか。
ゲーム業界が二次創作愛好家によって支えられている部分もあり,複雑な世界観や無駄に多い伏線や設定はライトユーザーを遠ざけるのではないかと思う。

(2010年3月7日)
ウシュアイア

ウシュアイア