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神様のカルテのseckeyのレビュー・感想・評価

神様のカルテ(2011年製作の映画)
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栗ちゃんが泣いた朝、やっぱり私も泣いた。‬
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‪心は殺せないのに、殺さずにちゃんと傷をみたいのに、時間がそれを許してくれない。何も感じないように、何も感じていないフリをして、そうやってまた朝になって夜になってを繰り返すことに、未だ納得がいかない。でも慣れてはいる。気がつくと適応していることに少し寂しくなる。‬
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‪こんなに優しい人達を”生きづらそう”なんて言うな。”不器用”なんて言葉で片付けるな。消耗しないように損をしないように、毎日武装してる私は栗ちゃんみたいに捨て身にはなれない。当たり前だ。自ら傷つきにいってしまう姿を見て、胸がぎゅっと締め付けられた。こんなの無理だよ。‬
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‪みんな同じくらい迷って同じくらい傷ついてるんだな。だけどそのままにしてもいいんだよって、そんなんじゃ死にゃしねぇよって、大先輩に言われてるみたいな映画だった。‬
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