高橋典幸

赤線の灯は消えずの高橋典幸のレビュー・感想・評価

赤線の灯は消えず(1958年製作の映画)
4.0
映画「赤線の灯は消えず」(1958/田中重雄監督)を角川シネマ有楽町で鑑賞しました。今回の京マチ子映画祭32作品の中でも是非とも観たかった作品の1つです。

売春防止法が1958年(昭和33年)4月1日に施行された同年7月に公開された作品。赤線地帯で自分を売っていた女性のその後が生々しく描かれていました。当時のタイムリーな話題を題材にした物語。

初日のオープニング作品で鑑賞した映画「赤線地帯」(1956/溝口健二監督)でもそうでしたが、社会、世間、親戚、家族からの偏見とあまりにも冷たい目が本作でも。帰郷、転職、結婚等で新しい人生を踏み出そうとする彼女たちの懸命さとそれを決して受け入れない世間。

そんな中で屋台のおばちゃん、カッコよかったなぁ。
高橋典幸

高橋典幸