メイプルわっふるG

遊星からの物体X ファーストコンタクトのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

4.0
とても好みで凄くイイ。
ぱっかーと身体が割れ、何本もの触手がびるびるびるびると高速で振り回される。
擬態はあくまで擬態。ヒトの形にこだわらず、分離しての独立行動、融合しての取り込みなど千姿万態。

触手の活躍に対し、移動は節足動物のような脚。言うなればヒトの皮膚と肉が付いた虫の脚。
ウネウネした触脚ではなく骨格があるのは身体を支えるため? 環境(1G)に合わせての変化はお手の物ということか。
適者生存の最上位。スーパーハイブリッド。

だというのに、おやつキャッチしてしまう習性。愛おしさが爆発して身悶えてしまう。
それはそうと手榴弾の威力が凄い。

映像技術的に進化したリアル寄生獣。でも物語は『遊星からの物体X』(1982米)の前日譚。
しっかりと’82年版につながる流れ。おかしな改変がなく好感をもてる。
インパクトが及ばないのは致し方なし。世界に多大な影響(ネタ)を与えた'82年版に敵うはずもない。ロブ・ボッティンに称賛を。

冒頭、クレバスに引っ掛かった雪上車は無事だった模様。この手の事態は日本昔ばなしの『吉作落とし』を彷彿させるため、おそらく日本では制作サイドの意図よりもホラー&スリラー感が増したことだろう。
物体Xの仕草が可愛らしかったのは予期せぬ結果だろうけど。
ちなみに今作を好きな人は『貞子3D』を楽しめると思う。


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再鑑賞 2020.12.17 ザ・シネマ
再鑑賞 2020.12.08 ザ・シネマ