ちんすー

ファインディング・ニモのちんすーのレビュー・感想・評価

ファインディング・ニモ(2003年製作の映画)
4.1
この間「ズートピア」見に行った時に「ファインディング・ドリー」の予告が流れて凄く懐かしっ!?ってなったので久しぶりに鑑賞。
もうピクサーの過去作観る度現在の映像レベルに驚かされる(笑)「ズートピア」の質感本当神がかってたなあ・・・。
でも当時、初めて「ファインディング・ニモ」見た時も何この水表現!本当にCG!?って凄くびっくりしたのを覚えている。
クレイアニメもそうだけど、一から画面を作ってここまで緻密なものを作れるのか・・・制作陣どれだけ今詰めてやってるんだろう・・・って思う。
うわー何か意図せず凄くピクサー見たいスイッチ入ってしまった(笑)一年のうちに何回か来る現象。
「シビルウォー」以降感動大作は避けてなるべくB級くだらない映画を見て心のバランス取ろうとか考えてたけど無理だった(笑)
やっぱりどれだけ見ても傑作の面白さは目減りしない!
直ぐ様TSUTAYAに駆け込んで「カールじいさん」と「ベイマックス」「モンスターズユニバーシティー」「シュガーラッシュ」あたりを借りてこようかなという気分。
{ターボタスティック!

「ファインディング・ニモ」いま見ても傑作としか言いようが無い・・・。
やっぱりピクサーはダメダメボンクラ主人公に向けた温かい目線が良いなって思う。
最初は明るかったマーリンが一つの失敗をきっかけに全く別の暗い人格になってしまうってとこからもう涙腺にくるっ。
こういう事って人生においていっぱいあるよね。
挫折を繰り返しどんどん小さくなっていくというか。
もともと持っていた才能までも萎縮して下を向いてしまう感じ。何をやっても結局ダメだ的な。寧ろなにもしないほうが傷つかないんだ的な。
それに対していいんだよ、分かりますって立場から全っ然説教臭くない形でそれでも一緒に前を向いて歩きましょ?って支えてくれる所が本当にぐっとくる。
人生うまく行かないことを十分分かった上で彼らなりの方法で励ましてくれるピクサーの姿勢が大好き。
存在してくれてありがとう。
いつも励まされる(´・ω・`)

ピクサーは大人になってから見ると全然違った風に見えるな。
あの頃はニモ目線でニモ頑張れ!って見ていたのが今ではどっぷりマーリン側に立ってみてしまう(笑)
マーリン凄く良いキャラ。幸せになってっ。
奥さんを亡くし、子も亡くし。唯一手元に残ったニモに何とか平穏無事な人生を歩ませようと殻に閉じこもる。
でもその過度な心配が結局は裏目に出てパパ大嫌いと言われてしまう始末。
うわーっ(’pωp`)おとんんんんっ!!!
あ、てかそもそも冒頭、家を買ってはしゃぐ若おとんが凄く人間臭くてもうそこでハートを掴まれる(笑)
そっからのハの字眉毛及び眉間と目の下のシワが彼の厳しく物悲しいその後の人生を物語っている。
心を閉ざしてひっきーとして過ごしていたんだろうな。
(´pωp`)おとんんんんんんっっっ!!!!!
それが息子を奪われてからの大冒険で徐々に明るい本来の彼を取り戻していくさまを見て、こちらもぐんぐん盛り上がってくるしほっこりする。
さながら手袋脱ぎ捨てたエルサを見ているよう。
ピクサー本当こういうとこのカタルシス上手い。
その立ち直りの立役者がもうちょっと病院に行ったほうが良いくらい色々とおぼついていないドリー。
ドリーwww
今見たら昔以上にヤバさが際立ってた(笑)
ちょっと本気で心配になってしまった・・・(´・ω・`)ゾッ...
てかポテンシャル高え!忘れているだけで人間の文字読めるしクジラ語話せるし。彼女の潜在能力に恐ろしい物を感じる(笑)
なんかちょっとリュックベッソンの「ルーシー」思い出した。
人間は自分の脳を100%使っていない的な。
ドリー、ルーシーだったんか・・・。
消極的ですぐ下を向いてしまうマーリンとおぼついてはいないけど明るく積極的で前向きなドリーのペアは最高。
てか最初の道教えるよ!からの着いて来ないで!までの流れ完璧(笑)

てか冒険活劇としても物凄くレベルが高い。
ニモというゴールにたどり着くまでに色んな障害物が連なっておりそれら全てがマーリンやニモの成長に繋がっている。
飽きさせないし、どれも見どころがあってドキドキハラハラワクワクする!さっすがピクサー!
観客の欲しいものをビシッと画面内に創りだしてくれる。
前にピクサーの脚本の書き方って資料見せてもらったことがあるけど、なるほどそれに則って出来上がってるんだなと言う印象。
主人公と相対する他者を設定し、その主人公の一番好きなもの嬉しいこと或いは一番精神的ダメージを負う障害は何かを常に考えるという。
やっぱり主人公が窮地に陥れば陥るほど観客はハラハラするし、その窮地を乗り越え成長しゴールにたどり着き欲しいものを得た主人公の姿を見て感動せずにはいられない。

今回、マーリンの欲しかったものは愛するニモ。
じゃあニモが欲しかったものは何か?といと多分「お前には出来ないんだ!」といつも否定してきたおとんの口から発せられる「お前なら出来る!」という言葉。
か、感動しちゃった・・・。凄く感動しちゃった。
目から海水出る。クジラの潮くらい出る。
このニモが欲しかった言葉をマーリンの口から言わせるために、様々な障害を設置して既に自我が凝り固まった大人のマーリンをも成長させるという。
何この神の所業・・・。
口で言うのは簡単だけど、これをストーリーとして映画としてやってのけるって本当に凄い。
一周回ってピクサー怖いってなる。
網の中に入っていくニモと外から見守るマーリンのハイタッチ。
あれ最初と最後では全然意味合いも受ける印象も違う。
鳥肌が立った。

あと本作小ネタが本当に面白いwww
歯医者のシーンはもうどれもw
姪が現れるたびに流れるサイコの音楽に腹筋崩壊した。
歯医者こええってなる待合室の男の子もナイス!
そして特筆すべきはかもめ!
あのかもめナイスwww
チョーダイッチョーダイッしか言えない完全に小脳に支配されている悲しさや、完全に「個」を失い食欲の権化と化している悲しさもさることながら。
ヨットの帆に突き刺さったあの異様なハスコラ的くちばしを見せ付けられるヨットの持ち主にも同情した。
亀のクラッシュも良いキャラ。
ディズニーシーのタートルトーク好きすぎて何度も行ってしまう(笑)ピクサーの抜けてる余裕あるキャラどれも魅力的。
あと煽リストの蟹とか、ヴィーガンのサメとか。
尾ひれがついて海中を駆けまわる噂話も良かった。
あれのおかげでニモ達が巡り会えたと思うとほろっと来るし、その噂を聞いて目を輝かせるニモを見てマーリンやったねってんでまたほろっと来る。

やっぱり凄くレベルの高い傑作。
「ファインディング・ドリー」も楽しみだなー。
あ、てかあの予告。
ドリーのちったいころ可愛すぎるのだが。
そして夜寝静まった頃に夢遊病の様にふらふら動き出すドリーとそれを慌てて追うマーリンとニモの姿に「介護」の二文字が浮かんだ。
とにかく楽しみです。