『クラッシュに指名されるなんて
期待しない方がいいよ。けっこうな
確率だから。』と僕は言う。
『そうだよね。』と息子もたいして
期待していない感じで答える。
8年ぶりのディズニーシー。と言っても
前回のことなんて息子も覚えていない
ので、初めて行くようなもんだ。
ファインディング・ニモ。
観たのは子供が生まれるかなり前。
予習代わりに再鑑賞。
たぶん4回目くらいの鑑賞。
親になっての、初めての再鑑賞。
やっぱり面白いね。
マーリンの気持ち、わかる。
海で出会ういろんな仲間。
ペリカン、カモメ。
あぶくからの『やったな。』
水槽で出会う個性的な仲間。
たくさん冒険。仲間を信じる。
息子を信じる。踏み出すのは
親の子も同じ。離れてわかる大切さ。
（おもちゃ）の大冒険にしろ、
（感情）の大冒険にしろ、
（魚たち）の大冒険もよく考えたら、
それまでも見たことがなく、
これほどの完成度で作られてしまったら、
きっと、もう簡単に作れない特別な
モノになんだろうなーと思う。
子供との距離の取り方、
声のかけ方、愛情の注ぎ方、
沁みる。
クラッシュが言う。
『帽子に貝殻を付けた君』と。
最初のひとり。状況が理解できない
息子はキョロキョロと後ろを振り向く。
『今、後ろを振り返った君だよ』と言う。
『どこから来たの？』と聞かれ、
『東京都』と息子は言う。（広いな！）
と思っていたら、クラッシュも楽しそう
に『東京…都』とウケている。
『誰とここまで来たの？』と聞かれ、
『お父さん、お母さんと来ました』と
息子はしっかり答える。『お父さん、
あ母さんはどこにいるのかな？』と
聞かれて、僕と妻は（最高だぜ！）の
お決まりのポーズの両手をあげる。
