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獄門島のsatoのレビュー・感想・評価

獄門島(1977年製作の映画)
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終戦からまだ間もない昭和二十一年。
金田一耕助は、友人からの依頼を受け、瀬戸内海の孤島「獄門島」を訪れていた。
友人からの依頼は、千万太という男の絶筆を獄門島の了然和尚に届けること。
その晩、千万太の通夜が執り行われることになり、そこに金田一も参列する。しかし、千万太の異母妹で末妹の花子が家に帰らず、なかなか通夜が始まらない。
花子のことで胸騒ぎを覚えた金田一は、分家の娘で千万太の従姉妹の早苗に、島を訪れたもう一つの目的を打ち明ける。
それは千万太が最後に残した「おれが帰ってやらないと、3人の妹たちが殺される…」という言葉の真相を確かめることだった。

市川崑監督の構図や演出は、独特でありながら安定感があって惹きつけられますね。
死体発見シーンは特に色が出てる気がします。首チョンパとか。

登場人物のキャラクターは金田一を始め、皆どこか魅力があり、俳優の方々の名演技も含め掛け合いがとても楽しい。
中でも坂口良子さん演じる床屋のお七さんは、そんなに大きな役でないにも関わらず流石の存在感でした。本当に魅力的。

面白い割に評価が低いのは、やはり原作との変更点がマイナスに働いてしまっているからでしょうか。確かに原作の方がスッキリしている印象。面白いんだけどね。
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