エクストリームマン

獄門島のエクストリームマンのレビュー・感想・評価

獄門島(1977年製作の映画)
3.5
「金田一さん、起きていたんですか、寝ていたんですか」
「その途中です」

このやりとりが非常に良い。本編とはあまり関係ないけれど。

本シリーズにおいて、つねにチラつく戦争の影。京極夏彦作品とかもそうだけど、この手の怪奇・猟奇的雰囲気を持たせたミステリって、特定の時代でしか成立しない気がする。戦争はキャラクターの人物素性が曖昧であることを正当化し、全員が共通体験した抗えない大きな悲劇として、作品の背景に厚味を持たせる役割を果たしている。また、その戦争すら越えて引き継がれた因習の強固さや根深さを強調する装置でもあるのだろう。