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歌っているのはだれ?のkinakoのレビュー・感想・評価

歌っているのはだれ?(1980年製作の映画)
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41年のセルビアへのドイツ軍侵攻前日の、バスでベオグラードを目指す人々を捉えた映画。危機が迫っている割には、人々は呑気で、音楽もどこかとぼけた感じだが、終盤で一気に空気が変わる。バスは度々停車するが、その度に死や戦争の影が見られる。結局、戦争のしわ寄せを一番食らうのが、一般市民で、幸であろうと不幸であろうと、何かのきっかけであっけなく死ぬ事もあり、死んでしまえばその人の教えが残る事もあるが、跡形もなくなく待ってしまう事が多い。楽器演奏をしてる父子は、狂言回し役である。盗人扱いされた二人が生き残ったのが皮肉。
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