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希望の樹のleylaのレビュー・感想・評価

希望の樹(1976年製作の映画)
4.1
『祈り』の後に続けて観たので、色彩の鮮やかさに目を奪われました。どこかコミカルな寓話のように進むけれど、最後に若い男女の悲劇が待っている。『祈り』と根本にあるものは同じかと。

村に暮らすさまざまな人間の個性を描きながら、グルジアの侵略されてきた歴史や、迫り来る改革への不安、グルジアの国の事情を内包している。祖国の未来を思う監督の愛情深い作品に思えました。

赤いケシの花々と白い馬、その冒頭のシーンだけでも魅了されます。雨のシーン、子供たちの汽車ぽっぽのシーン、白塗りのおばさん、断頭台に進むシーン、のどかな風景、どのシーンも映像が素晴らしい。
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