ロシア革命前夜のジョージアの閉鎖的な農村を舞台に炙り出されていく人間社会の愚かしさや痛ましさ。
迷妄、妄信、誤謬、欺瞞、蛮行、凡俗の集団の中に蔓延する偽善や腐敗。その滑稽さに悍ましさ。
善悪の彼…
革命前夜のジョージア、田舎の閉鎖的な村で、村に戻ってきた美しい娘が村の若者と恋に落ちるが、親の都合で別の男と結婚させられてしまう物語。「祈り」と同様、人間性を失い、伝統や慣習に支配される村人たちを批…
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権威や既存の価値観に対する向き合い方を描いた作品のように感じた。理想を追求する者、真理を見出そうとする者、権威におもねる者、信じて疑わない者、しがみつく者、静かに見守る者、そしてただただ翻弄される者…
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ジョージアの巨匠、テンギズ・アブラゼ監督「祈り三部作」の第二作。原作は同時代同郷の最も高名な詩人ジョルジ・レオニゼ の短編小説。
20世紀初頭、ロシア第二次革命でソ連に加わる直前のジョージア。春、…
祈り3部作の第2作目のと事で、この2作目のタイトルである「希望の樹」には全然なり得ない内容でおる。
真ん中の作品だから前後を観てないと何とも言えないけれど、とにかく近代化する以前の古い因習の中で生き…
純愛を核に、牧歌的な世界に時代の波が伝わる様を、子供たちにアナーキズムを説いてまわる中年男や、厭世的な警句を吐きながら歩く老人などを狂言廻しに描く。
革命の気運が辺境のグルジアの村にも及び始めた…
因習と真善美。
テンギズ・アブラゼ。
『祈り三部作』の第二作とされる。
村人達の持つ牧歌的な雰囲気の微笑ましく暢びやかな一面と、残酷且つ頑迷、因襲的な裏面との対比を見せ付ける作品である。
マルチカラ…
(c) “Georgia Film” Studio, 1977 (c) RUSCICO, 2000