冒頭、思わせぶりな馬の死、登場人物たちの顔見せから、ある意味型にはまったナイーブ過ぎるほどの演出が最後まで徹底している。
でもそれがとても気持ちいい。
村長気取りの爺さんが「鉄のカーテン」ならぬ「…
ジョージア映画祭にて。この特集に求めるちょうど良い具合のジョージア感で映像が良い。話は聖女の制裁もので一色紗英似のヒロインはいわずもがな、ゲラの巨乳娘、厚化粧のババア、障害者の子を偉い人にシバいてほ…
>>続きを読むおちゃらけおじさんが可笑しい→じつは醜い真実を指摘していた
群衆がわちゃわちゃ楽しそう→残酷
のコントラストがすごい。
クローズアップされる変人たち(色目を使いまくる女性、白塗りの女性、ポケットに…
真っ白に生きることが難しい、真っ黒な世界のおはなし。
吐き気がするほどのムラ社会。
ある男は彼らを奴隷だ奴隷だと罵っていたが、当の彼らは集団でその男を嘲笑っていた。
自分らを俯瞰して見れないこ…
またこりゃ、カルト映画っぽさを醸し出した、奇妙な映画だった。
描かれているものはしっかりしているのに、そこに意味を見出し得ない不条理さ。
知的障害のありそうな子を殴った男が追いかけられるシーン…
同じジョルジアの監督であるイオセリアーニの作品を見て、放置していたこの作品について思い出したけど、パラジャーノフやパゾリーニ的な不可解性がありつつも彼らとは趣を異にした牧歌的かつ土着的な雰囲気が実に…
>>続きを読む花に毒があり、白馬を殺すように、本作においてもやはり田舎に対するアンビバレンスがある。まず、監督は、グルジアの歴史やキリスト教の信仰文化、民族の生活様式、厳しくも雄大な自然といったものに愛着を抱い…
>>続きを読む(c) “Georgia Film” Studio, 1977 (c) RUSCICO, 2000