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誰も知らないのspoornerizmのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
3.8
柳楽優弥さん、や、当時は、柳楽優弥「くん」、
カンヌで賞を取ったニュースをみて、凄いな、より、10代でそんな荷を負わされて、、って思ったのを覚えてる。この映画を見ない段階で。演技の良し悪し云々でなく、いい大人達が賞賛のあまり、結果的に子供を駄目にするような、そんなことしちゃっていいのかよ、とも。

さて、初めてこの映画をみた。
内容が衝撃的。どうにでも生き延びられるんだな都会なら、とか、子供なんて勝手に成長するもんってこの事?って思いながら、そんな訳ない、どこかで破綻する、どこでなんの理由で破綻するのかな?とおもってた。お母さんが帰ってくるのを薄く薄く期待しながら。行政に連絡がいくんじゃないかと思いながら。

柳楽優弥さん、当時は、「くん」、に話を戻すと、彼自身が言ってもいるように、演技というよりは、監督が子供たちを上手く自然な形で演出した、その導き方が良かっただけかもしれない。ドキュメント的な手法というか。

やっぱり、これで演技の賞を、大人が、それもヨーロッパ人の大人たちが子供に与えちゃうのは、、どうだったんだろうなぁ、と、それはこの映画を見たあとでも思っちゃうな。

ただ、今の俳優、柳楽優弥さんの上手さは別格だから。それは、こうした子役から養われ積み重ねたスキルなんだろうなと思うと、賞の重圧から努力したんだろうなぁ、って思う。それは凄いことだよね。
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