このレビューはネタバレを含みます
これまでに何度も観てきた作品。
是枝監督を好きになったきっかけでもあり、
邦画の魅力に気付くことが出来た、
個人的にとても思い出深い一本。
内容は実際に起きたネグレクトの事件を基に
脚色したもの。
大人であればきっと施設へ、と判断するところ、
長男が4人で生きていく道を選んだのは
子ども故の選択だったと思う。
家族団欒のシーンも、兄弟の些細なやり取りも、
全てがリアルで。
ホームビデオというか、この家族の生活を
覗き見しているような感覚になる。
“つくりもの感”が一切感じられないという点において、
これ以上の作品はないんじゃないかな。
それぐらい、初めて観た時は衝撃を受けた。
決して気持ちの良い内容ではないけれど、
不思議と定期的に観たくなる。
視点、台詞、脚本、演者、
全てが素晴らしい(好み)。
柳楽優弥を発掘したという意味でも◎