たなか

誰も知らないのたなかのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
5.0
日本映画専門チャンネル、万引き家族公開記念是枝監督初期作特集にて

1988年に実際に起きた事件を題材にした劇映画
柳楽くんが今作でカンヌの少主演男優賞を最年少で取っていて話題作というのもあり、情報が自然と耳に入っていたので敬遠していたのですが予想通り終始悲しい気持ちになる映画でした
人の一生一秒は儚いものだと思うんですが、子供のそれはより儚く美しい(だからといって絶対にこんな目にあっては、あわせてはいけない)
冒頭のシーンを想起した時にコレで一本つくれると監督は思ったそうですが、なんとなく納得できました
子役の輝きが素晴らしく、柳楽くんは声変わりまでしてしまうという奇跡の呼び込み様
ゴンチチによる音楽、タテタカコさん(コンビニ店員としても出演)の挿入歌も逸品

観るタイミングを選びますが傑作です
たなか

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