「ラストキング・オブ・スコットランド」でも描かれたウガンダのアミン独裁の時代にウガンダを追われアメリカに住むことになった一家の娘のラブストーリー。
デンゼル・ワシントン、サリタ・チョードリー共演。
ミシシッピでアフリカ系アメリカ人とインド系アメリカ人の微妙な関係がある中での話で、恋愛物語を通して非白人同士がどういう状況だったかが浮かび上がってくる映画。
主人公のミナはアメリカの生活を享受し楽しもうとしているが、彼女の親たちはまだそこまで割りきれていないようで。
ウガンダを追われたのは独裁者アミンによるアジア系排斥のあおりだったため、黒人に対する複雑な思いがあるから。
この映画ではそんなに酷いことは描かれてないが黒人も不条理な扱いを受けている歴史があり、差別抑圧された側同士の感情がぶつかり合う。
簡潔にいうと障害のあるラブストーリー。異人種間であり、長きにわたる歴史とコミュニティの特性もあって一筋縄ではいかない恋。
二人の様子は微笑ましいが、ミナの父の故郷を捨てられない思いとその行動の末に見た現実はなかなかつらいものがあった。故郷を追われたが、親友のアシストもあったぢけに、残った者たちのことを考えたら心が痛くなる。