Moeka

気狂いピエロのMoekaのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
4.0
理解できると言うのは無理だ、それでもこのぶつ切りの物事が結い合わされ美しい収束を迎えているのはゴダールのメッセージがまとまっているからだと、それは思う。様々なもので構成されている。絵画や映画、詩。台詞にもあるように不思議な色の交歓だ。それは映像にもよく現れている。そして永遠を意味する死、破滅の美学、男と女の1つの愛の在り方も描かれている。人を笑わせる道化の存在は魅力的だ。シュールでしっちゃかめっちゃか、ある意味ふざけ倒している映画に最初は思ったけれど、今観てみると自身の創造性を真っ向から肯定するゴダールの強さが垣間見えた気がした
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